【Jリーグ】セレッソ・柿谷曜一朗、「天才」は本当に復活したのか?
今季、セレッソに復帰した柿谷曜一朗が存在感を示し始めている。 天才の復活、とでも言えばいいだろうか。
セレッソ大阪の柿谷曜一朗が現在、ブレイクの予感を漂わせている。
シーズン開幕当初こそ、ベンチからの途中出場が多かった柿谷だが、5月に入ると先発での出場機会を増やし、以後好調を持続。J1では第16、17節と2試合連続、その直前に行なわれたナビスコカップも含めれば、3試合連続のゴール。しかも、6月以降の公式戦7試合(リーグ戦4試合、ナビスコカップ3試合)では計7ゴールという荒稼ぎである。
五輪代表トリオの清武弘嗣(7月にニュルンベルクへ移籍)、扇原貴宏、山口螢、さらには韓国代表のキム・ボギョンといった若いタレントが多数顔をそろえるセレッソにあっても、最近の柿谷は存在感で群を抜いている。
セルジオ・ソアレス監督からの信頼が厚いことも、起用の仕方を見れば明らかだ。
7月14日に行なわれたJ1第18節の鹿島アントラーズ戦。柿谷はボールを持つ機会こそ多かったが、必ずしも決定的な仕事ができていたわけではなかった。積極的にドリブルで仕掛けるも、相手ディフェンスに引っかかることが多く、逆に危険なカウンターを受けるきっかけにさえなっていた。
だが、指揮官は決して柿谷をベンチには下げなかった。むしろ1点ビハインドの状況で、ゴールの可能性が最も高い選手を下げることなどできない。そんなふうにさえ見えた。
それはスタンドのサポーターも同様だった。
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