【Jリーグ】ゴトビ監督(清水)「日本人は思っていたより熱かった」 (3ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Shigeki Sugiyama
  • 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

——日本と韓国の2002年W杯の戦いぶりを比較したとき、日本がとても静かな戦いをしたのに対し、韓国は毎試合エキサイティングな試合を繰り広げました。応援しがいのある熱い戦いに、羨ましさを感じたのですが……。

「まず精神面の話ですが、ヒディンク監督と我々は、準備段階から韓国サッカーの従来の志向を変えようとしました。彼らは準備試合でアジアの弱いチームと対戦して欲しいと言ってきたのです。勝ち癖をつけようとしたんです。しかし、私たちは強いチームと戦う必要性を感じていました。そしてその意見を通してもらった。その結果。0-5の敗戦を繰り返しましたが、それによって我々は様々な弱点を発見することができました。そこを補い強化に結びつけることができました。本番直前にもイングランド、フランスと戦いました。しかし、その頃になると選手はすっかり自信をつけていた。イングランドに1-1でドロー。フランスにも2-3と競った試合ができるまでになっていました。これによって選手たちは、世界のどの国とも互角に戦えるんだという確信を持ちました。負けるという恐れを完全に取り除くことができたのです」

——なるほど。

「先日も韓国はスイスのベルンでW杯予選の準備試合としてスペインと対戦しました。一方、日本はアゼルバイジャンとホームで対戦して2-0で勝利を収めまし た。これには異なる二つのメンタリティがあると思います。日本は弱点を表沙汰にしたがらなかった。体面を守ろうとした。なぜ負けたという批判は受けないでしょう。韓国はスペインに1-4で敗れました。しかしこのほうが韓国には良い薬になります。アゼルバイジャンに楽に勝つよりも、です。今の日本のサッカーに不可欠なのは、世界の誰とでも対等に戦えるんだという自信を選手に植え付けることです。強者に対して勇敢に戦うことが、日本のサッカーを良い方向に変えていくことになります。敗戦に学ぶことは多い。成長の近道であり、強化の重要な過程です。それが将来の勝利への架け橋になるのです」

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