【Jリーグ】4試合8得点11失点。
風間フロンターレの明日はどっちだ!?

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by AFLOSPORT

風間監督が就任してから4試合。新体制の目指す方向性が見えつつある川崎風間監督が就任してから4試合。新体制の目指す方向性が見えつつある川崎
 風間八宏・新監督が就任してから2週間あまり、川崎が4試合を戦い終えた。結果は2勝2敗の五分。

 相馬直樹・前監督が解任された時点での川崎の成績は2勝2敗1分け(その後、望月達也・監督代行で1戦1勝)と、こちらもまた、まったくの五分だったのだから、結果のうえでは特段の変化があったわけではない。

 しかし、その内容に関して言えば、大きな変化が見られている。

 相馬監督時代の川崎は、5試合で3得点3失点。失点も少ないが、得点も少ないというのが特徴で、実際、勝っても負けてもスコアは1-0だった。

 ところが、風間監督になって状況が一変。4試合で8得点11失点と、得失点とも急増した。理想は「(相手を)圧倒してボールを持つこと」だと話す風間監督の攻撃的な姿勢が強く反映されており、よくも悪くも相馬色が払拭された結果だと言える。

 特にJ1第9、10節で磐田と名古屋に連勝した2試合は、4-3、3-2と打ち合いの末に得た勝利。順位も6位まで上昇し、そのまま勢いに乗るかに見えた。

 だが、5月12日に行なわれた第11節の柏戦では、風間監督就任以来、初めての無得点に終わり、放ったシュート数もわずか6本。逆に、柏には20本ものシュートを打たれ、2-0で敗れた。風間監督が振り返る。

「正直、あまりいいゲームではなかった。特に前半は、自分たちのペースでボールが持てなかった」

 風間監督が強調したのは、「もっと自信を持ってほしい」ということだった。指揮官が続ける。

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