【今日は何の日?】フィリップ・トルシエ氏の誕生日

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • 青木紘二/アフロスポーツ●写真

真っ赤になって怒ることから赤鬼というあだ名も付けられた真っ赤になって怒ることから赤鬼というあだ名も付けられた【1955年3月21日】
シドニー五輪と日韓W杯を率いた「白い呪術師」が生まれた日

 フランス・パリで6人兄弟の長男として生まれたフィリップ・トルシエは、1983年に28歳でサッカー選手としての現役を引退。翌年からは、U-15フランス代表の監督を務め、指導者としての道を歩み始める。その後、各国のクラブチームや代表監督を経て、1998年フランスW杯後、日本代表監督に就任した。

 このころの日本代表は、初めてW杯に出場し、若い世代には中田英寿、小野伸二など将来有望なメンバーが揃っていた。それに加え、2002年W杯の日韓共催が決まっている状況は、トルシエジャパンへの期待をさらにふくらませた。

 A代表以外にも、U-20と五輪代表の監督も務めており、ワールドユースで準優勝を収め、シドニー五輪では32年ぶりとなる決勝トーナメント進出を果たした。

 そして迎えた日韓W杯では、2勝1引き分けで初の決勝トーナメントへと導き、フランスW杯の3戦3敗から大きな飛躍を遂げた。

 また、歯に衣着せぬ物言いから、協会や選手と確執が生まれることも多かったが、日本サッカーと世界との距離を縮めた功労者として、評価してる人も多い。

 現在は、中国リーグの深セン紅鑽で監督を務めている。

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