【なでしこジャパン】飛び級招集の京川舞の奮闘。「チャレンジして自分をアピールしたい」

  • 早草紀子●取材・文 text by Hayakusa Noriko
  • photo by Hayakusa Noriko

2月19日のチャリティマッチ、常磐木学園対INAC神戸で好プレイを見せた京川舞2月19日のチャリティマッチ、常磐木学園対INAC神戸で好プレイを見せた京川舞
 2月19日、宮城県で東日本大震災のチャリティを目的にした親善試合が行なわれた。カードはなでしこジャパンの澤穂希、川澄奈穂美らを擁するINAC神戸レオネッサ(澤はケガで出場せず)vs地元・常盤木学園。常盤木学園といえば、U-20女子代表を多く抱える高校女子サッカー界を牽引する名門チームだ。

 当日は雪が舞い散る寒さの中でのキックオフ。

 この日、常磐木学園で好プレイを見せ、神戸の星川敬監督が「やられましたね。同じチームに来てくれてよかった(笑)」と高く評価したのがU-20代表の京川舞。京川は同じく常磐木学園の仲田歩夢とともに、神戸への入団が決定している。ふたりはU-20代表に選ばれており、今年日本で開催される予定のU-20女子ワールドカップで活躍が期待される選手でもある。

 特に京川は、先日和歌山で行なわれた女子全カテゴリーによる合宿でも、U-20代表チームとしてなでしこジャパンと対戦すると、積極的にドリブルで仕掛けて同点ゴールをアシストする活躍を見せていた。そして、このチャリティマッチでもその持ち味を十分に発揮。会場にはなでしこジャパンの佐々木則夫監督も視察に訪れており、上々のアピールとなった。

 この日の試合は、開始早々から神戸が波状攻撃を仕掛け、11分には中島依美からのボールを高瀬愛実がヘッドでピタリと合わせて先制したが、32分には京川の切り返しからU-18代表の伊藤美紀が身体ごと合わせ常盤木学園が同点ゴール。「前半に力を入れたい」という常盤木学園の阿部由晴監督の言葉通り、互角の戦いで前半を終えた。

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