[2011年09月12日(月)]
【なでしこジャパン】ロンドン五輪最終予選で体感した「なでしこサッカー」の魅力
- 吉崎エイジーニョ●取材・文 text by Yoshizaki Eijinho
- 早草紀子●撮影 photo by Hayakusa Noriko
ここ済南へ来て、なでしこジャパンに魅了されるまでの時間は10分程度で十分だった。現地取材の初日となった9月3日の韓国戦。試合序盤になでしこジャパンが見せたパスワークは、息を呑むほどだった。
ショートパスでボールを回し、両サイドに展開していく。そこからむやみにセンタリングを上げることなく、ゴール前で相手を横パスでいたぶり、フィニッシュへ至る。横、縦、横、縦と揺さぶられた韓国のDFラインは船酔いにでもかかったかのような状態だった。そんな世界チャンピオンの姿は、よく言われるとおり「バルサのよう」だった。
守備に転じても、攻撃時の選手間の距離感が、瞬時にプレスの網へと切り替わる。相手がむちゃなドリブルしか仕掛けられない情景もまるで「バルサ」。ただし、この後の試合では、そんなパスワークは断片的にしか観られなくなってしまったのだが……。
それは、今回の試合スケジュールが佐々木監督も「改善を検討いただきたい」(10日の中国戦後)というほどの異例のレギュレーションだったためだ。11日間で5試合という強行日程は強調され続けてきたが、佐々木監督は、ワールドカップ決勝からわずか2カ月以内で再度重要な戦いに臨む難しさも口にしていた。
しっかりとした準備が出来た状態で臨めるロンドン五輪本番では、世界を制したパスワークからの攻撃を楽しみにしたい。そして、なでしこジャパンのパスワークには、女子サッカーならではの特徴が秘められていると思っている。
個人的な話で恐縮だが、筆者は4年ほど前に浦和レッズレディースの練習に加わったことがある。33歳当時のムチャな体験取材だった。もちろん、ボコボコにされた。最初は「女子だから体を当てたらマズイだろう」と思っていたが、そんな甘い世界ではなかった。





















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