【なでしこジャパン】「素顔の撫子」Vol.10 鮫島彩~進化を続ける左サイドのスペシャリスト
2010.08.24
- 松原渓●取材・構成 text by Matsubara Ke このライターの記事一覧 早草紀子●写真 photo by Hayakusa Noriko
第10回は、なでしこジャパンのサイド攻撃のキーパーソン、鮫島彩選手。今年のオールスター投票DF部門で1位になった、なでしこリーグの人気選手のひとりだ。
【Career】
小学校の時にサッカーを始め、栃木県の河内SCジュベニールで中学までプレイ。「全国少年少女草サッカー大会」では98、99年と2年連続で優勝と優秀選手に輝いた。高校は女子サッカーの名門、常盤木学園(宮城)に進学し、全日本高等学校女子サッカー選手権大会では3年連続準優勝。この頃から各年代で代表に呼ばれ、AFC U-19女子選手権(2006年・マレーシア)などに出場。
高校卒業後は2006年にTEPCOマリーゼに入団し、クラブでも1年目でレギュラーに定着。この年、チームは波に乗れず2部に降格したが、翌シーズンは21試合で8ゴールを挙げる活躍で1部復帰の立役者となり、なでしこリーグ(2部)MVPを受賞した。 この活躍が認められ、2008年3月のキプロス遠征でなでしこジャパン初選出(ロシア戦でデビュー)。佐々木則夫監督の下でサイドハーフからサイドバック(SB)へコンバートされ、慣れない守備に当初は戸惑いもあったが、持ち味である縦への推進力でサイドを活性化し、攻撃的SBとして新境地を拓いた。
女子アジアカップ・チャイニーズ・タイペイ戦で代表初ゴールを記録すると、北京五輪でバックアップメンバー入りを果たし、2010年は東アジア選手権で代表初タイトルを獲得。その可愛らしい雰囲気からサポーター人気も高い。
【Play style】
状況に応じてDFラインから前線までをカバーする攻撃的左SB。ショートパスを多用するなでしこジャパンの攻撃に、スピードに乗ったドリブルがアクセントとなり、存在感を際立たせている。
細かいシザースを織り交ぜながら中央に切り込み、ドリブルからシュートを打つ一連のプレイは、自身も憧れているというメッシ(バルセロナ)をイメージさせる。SBへのコンバートをきっかけに、得意ではなかった守備と向き合った結果、オーバーラップ、スルーパス、クロスなど、攻撃面でもプレイの幅を広げた。
2011年ドイツW杯、2012年ロンドン五輪の主力として、あらゆる形で得点に絡むプレイに期待したい。
愛称は、”さめ”。
――代表とクラブで求められる役割が変わると思いますが、どんなことを意識していますか?
「代表でもチームでも、求められているのは積極的な攻撃参加という部分だと思うので、それは両方で意識してやっています」
――鮫島選手といえばドリブルが持ち味のひとつですが、狙いは常に「ゴール」ですか?
「積極的にゴールを目指して得点が取れれば最高なんですが、仕掛けることで相手ディフェンスのバランスがくずれて、味方の選手がフリーになって、結果としてゴールにつながればいいと思っているんです」
――高校の後輩には同じく代表のDFとして活躍する熊谷紗希選手がいますね。
「はい。代表で一緒になった時は、お互いに言いやすいのでコミュニケーションが取りやすいですね」
――サッカーを始めたきっかけは?
「兄がサッカーをやっていて、よくついていってたんですけど、その時に女子サッカーをやっている人と出会った縁がきっかけです」
――好きな選手を教えてください。海外だとバルセロナのメッシ選手が好きだと聞きましたが?
「はい! メッシ選手も好きですし、同じバルサのシャビ選手も好きです。日本人選手では、長友選手です。同じ左SBで、私もああいう運動量、プレイの質が必要だと思っているので」
――試合前に聴いている音楽はありますか?
「いつも特定のアーティストということはないんですけど、leccaさんの『higher』とか、モチベーションが上がるような、”頑張り”系の曲はよく聞きます。SEAMOさんの『continue』とか、そういう、勇気づけてくれるような歌を聞いて、気持ちを上げています」
――来年のドイツW杯に向けて、目標を教えてください。
「まずはメンバーに入ることが第一で、もっと自分ができることを増やしていかないといけないなと。特に、もっと積極的にゴールを狙っていくプレイをしていけたらと思います」
【PROFILE】
SAMESHIMA AYA
1987年6月16日 栃木県宇都宮市出身。
163cm・A型
TEPCOマリーゼ所属。MF・背番号 9
【LINK】
TEPCOマリーゼ公式サイト
日本サッカー協会公式サイト/なでしこジャパンページ
なでしこリーグ オフィシャルページ
プロフィール

- 松原渓(まつばら・けい)
1983年8月25日福岡生まれ東京育ち
芸能人フットサルチーム、南葛シューターズ所属。
女子サッカーを中心に、Jリーグ、フットサルなどの取材も重ね、
スポーツライターとしても活動中。詳しくはブログや各媒体で。
著書に『日本女子サッカーが世界と互角に戦える本当の理由』
『INAC TV』(BSフジ)オフィシャルキャスター
>> ブログ「Kei Times」















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