モハメド・アリとゴルフ界
「偉大なる王者」をタイガー・ウッズらが追悼

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 WEEKLY TOUR REPORT
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 6月3日、モハメド・アリがこの世を去った。74歳だった。

 元ヘビー級チャンピオンのプロボクサーは、最期まであらゆることと戦い続けた伝説のアスリートだ。引退後は32年もの間、パーキンソン病と戦い続けてきた。

ゴルフ界にも多大なる影響を与えたモハメド・アリ(写真中央)ゴルフ界にも多大なる影響を与えたモハメド・アリ(写真中央) モハメド・アリとゴルフ――このふたつは、無縁なもののように感じるかもしれないが、決してそんなことはない。プロゴルファーは、毎週戦い続けるアスリートである。そんな彼らにとって、ずっと戦いを続けてきたアリはまさしく"偉大なるチャンピオン"であって、その影響を受けた選手は少なくない。リング上で奮闘する姿だけでなく、リング外でもさまざまなことに立ち向かっていった彼の姿勢、そして彼のユニークかつ愛すべきキャラクターに、多くのプロゴルファーが魅了された。

 その"英雄"の早過ぎる死のニュースが流れると、ソーシャルメディアなどを通じて世界中から追悼メッセージが寄せられた。その中には、ゴルフ界を代表する面々からのメッセージも数多く見られた。各々がアリとの思い出などを綴り、アリに対する熱き思いを世界に向けて発信していた。

 タイガー・ウッズ(40歳/アメリカ)は、自身のツイッターアカウントからすぐさま言葉を寄せた。

「あなたはリング上で達成したこと以上に、常に偉大だった。本当に大勢の人にとって、多くの意味でチャンピオンだった」

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