マスターズ、首位と3打差の松山英樹。真価が問われる「残り2日間」

  • 三田村昌鳳●文 text by Mitamura Shoho
  • photo by Getty Images

 ゴルフの"祭典"マスターズ。日本期待の松山英樹(24歳)が、4アンダーでトップに立つジョーダン・スピース(22歳/アメリカ)と、3打差の5位タイ(1アンダー)で決勝ラウンドに向かう。現地のゴルフ番組や特番ニュースでも「マツヤマ」の名前が飛び交っている。

「できれば、最終(18番)ホールをパーで終えて、先にホールアウトした(トップの)ジョーダンと2打差で上がれればいいな、と思っていましたけど。まあ、うまくいかないですね。今日は、昨日(初日)と同様に難しかったですね。グリーンも速く、硬くて。風も昨日より強かったので......。それにしても、(スタート直後に8アンダーまでスコアを伸ばしていた)ジョーダンが崩していたのは、ちょっとびっくりしましたけど」

 初日と同じく1番ホールをボギーでスタートした2日目。松山はショットが思うようにいかずに四苦八苦していた。「(ショットは)7番くらいからちょっとよくなりましたけど......。もう少しかな、と思います」と、必死に修正のイメージを膨らませながら、プレーしていた。

予選ラウンドでは我慢のプレーで5位タイという好位置につけた松山英樹予選ラウンドでは我慢のプレーで5位タイという好位置につけた松山英樹 振り返れば、初日も苦しいラウンドだった。

 その初日の前夜から未明にかけては、春の雷雨が激しく降り続いた。どの選手も練習ラウンドで、オーガスタのグリーンのスピードと傾斜に、自分が慣れて対処できるように心血を注いできた。にもかかわらず、その雷雨でデリケートなオーガスタのコースは、別モノになった。

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