【木村和久連載】明日のプレーに役立つ、ゴルフの「名言・格言」

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

専門誌では読めない雑学コラム
木村和久の「お気楽ゴルフ」連載●第42回

 ゴルフに関する「名言・格言」のたぐいは結構たくさんあって、ためになることが多いです。今回は、選手や著名人が残した名言や格言を先に紹介し、そのあとに我々がラウンド中に陥りやすいジンクス的なものを記していきたいと思います。

 まずは、世界の「名言・格言」から。

 ゴルフのハンデキャップとは、いったい何でしょう。「シングルの人って、どうせ仕事もしないで、毎日ゴルフ漬けなんでしょ」と言われたりしますが、実は1世紀も前から、同様のことは語られていました。

「ハンデ30の人は、ゴルフをおろそかにする。ハンデ20の人は、家庭をおろそかにする。ハンデ10の人は、仕事をおろそかにする。ハンデ5以下の人は、すべてをおろそかにする」

 これは、100年前のイギリスの首相、デビッド・ロイド・ジョージが語ったもの。普通に仕事をしているアマチュアにとっては、「すべてを犠牲にしないと、ハンデ5以下にはなれない」ということでしょうか。この名言が発せられた頃、日本はまだ大正時代です。イギリスのゴルフ文化は、相当進んでいましたね。

 イギリスの首相は、ゴルフに関してウィットに富んだ面白いことを言うものです。1940年台前半と1950年台前半に首相を務めたウィンストン・チャーチルは、こんなふうに表現しています。

「ゴルフは、自分の思いどおりにはいかない唯一のシャクの種。惚れているけど、好きではない」

 まるで、どっぷりハマッた恋愛について表しているかのよう。「惚れているけど、好きじゃない」って、DVの男と付き合ったんでしょうか......うまいこと言いますね。

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