難コースに苦戦。松山英樹、「日本育ち」ゆえの全米オープン18位 (3ページ目)

  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko text by Sportiva
  • photo by Getty Images

「コースは難しかったですけど、それでも(スコアを)伸ばせるピンポジション、ティーグラウンドの日があった。にもかかわらず、こうして結果がついて来ないというのは、まだ(自分には)このコースで戦うだけの技術がないのかな、と思う。また、(最終日には)一緒に回ったアダム(・スコット。34歳/オーストラリア)と遜色ないショットを打てていたと思うけど、その後のグリーン周り、パッティングですごく差を感じた。まあその辺が、上に行く人と、下で終わる人との差かな、と思った()。4日間を通して見ると、ダボがいくつもあったのがもったいなかった。ともあれ、そうしたことを反省材料にして、次につなげていくために、しっかりと練習したいと思います」
※アダム・スコットは最終日に6つスコアを伸ばして、トータル3アンダー、4位タイでフィニッシュ。

 松山は今季、米ツアーでベスト10フィニッシュが8回。非常に安定したゴルフを披露して、メジャー第1弾のマスターズでも最終日に爆発して5位と奮闘した。それだけに、松山に対する周囲の期待は高まっていたが、松山は慣れないコース、癖のあるポアナ芝とフェスキュー(リンクスコース特有の細くて長い草)の混ざったグリーンに最後まで翻弄された。だが、こうした経験を繰り返していくことが、今後の松山にとっては「プラスになる」と、ゴルフジャーナリストの三田村昌鳳氏は語る。

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