松山英樹が開幕戦で見せた風格「今はミスを許せる」

  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko text by Sportiva
  • photo by Getty Images

 一方、石川も悪くなかった。難なく予選ラウンドを突破し、3日目には「67」の好スコアをマークして、47位タイから17位タイに急浮上。最終日も前半は4連続バーディーを決めるなど、一時はトップ10に名を連ねた。結果的には19位タイにとどまったが、石川自身、今季に向けてそれなりの手応えを感じているようだった。

「自分の現状を知ることができた、いい1週間だった。今季のテーマは、バーディーの数を増やして、ボギーの数を減らすこと。そういう意味では今週、バーディーがこれだけ多くとれたことには満足しています(4日間トータルで16バーディー、2イーグル)。初戦ですし、ショットはまだまだでしたけど、今のゴルフを続けていけば、自ずと結果はついてくると思います。

 毎シーズンのことですが、今はまだ来季のシードが確定していないので、それをなるべく早くに確定させるのが、シーズン最初の目標。それでもし、優勝して2年以上のシードが得られれば、次の年に思い切ったことにトライできる。次のステージに行くための準備期間が作れる。だからこそ、今季は優勝したい。それが、最大の目標です」

 4日間を通して、スーパーショットを連発していた石川。すべてが噛み合えば、米ツアーで初優勝を飾る日も、決して遠くはないはずだ。

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