全英OP予選突破。「松山英樹には一流の風格がある」

  • テレビ朝日 全英オープン取材班●構成 text by tv asahi The open crew

 イギリスのロイヤルリバプールで開催されている第143回全英オープン(現地7月17日~20日)。過去最多8人の日本人選手が出場した中、決勝ラウンドに進んだのは、1アンダー24位タイの松山英樹(22歳)と、2オーバー56位タイの小田孔明(36歳)のふたりだった。今年も、全英オープン特有の強風が選手たちを悩ませ、苦しめている。

全英オープンで安定したショットを見せている松山英樹。photo by Getty Images全英オープンで安定したショットを見せている松山英樹。photo by Getty Images 特に松山は、「ショットのフィーリングが出てこない」と大会前に語っていた不調が嘘のように、堂々としたゴルフを展開している。初日の前半は、ティーショットがフェアウェーを外したのはわずか1ホール。パーオンできなかったのも1ホールだけと、切れ味抜群のショットで3バーディー、ノーボギーという絶好のスタートを切った。

 後半に入ると、12番パー4のティーショットを大きく右に曲げて、初めてのボギー喫した。続く13番パー3でも、痛恨の3パットで連続ボギーとしたが、このままズルズルと後退しないのが、"怪物"松山の強さだ。

 16番パー5のティーショット。同じ組のロリー・マキロイ(25歳)とジョーダン・スピース(20歳)が、ともに2オン狙いでドライバーを握って勝負に出る中、松山が手にしたのは、今大会のために持ち込んだ"新兵器"2番アイアンだった。周囲に惑わされることなく、「バンカーに入れない」「フェアウェーをキープする」という自ら掲げた今大会の戦い方を実践。結果、このホールで見事バーディーを奪った。

「初日だからこういうゴルフをやって、最終日だからこういうゴルフに変える、ということは考えない。今日のマネジメントはよかった」(松山)

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