【女子ゴルフ】国内メジャー第1弾、
注目は急成長中の「藍・チルドレン」

  • text by Sportiva
  • 小内慎司●撮影 photo by Kouchi Shinji

今季ツアー初優勝を飾った20歳の堀奈津佳。その後もコンスタントに結果を残している。今季ツアー初優勝を飾った20歳の堀奈津佳。その後もコンスタントに結果を残している。 各メディアで「百花繚乱」と騒がれているとおり、あらゆる世代の選手たちが奮闘し、大いに盛り上がっている今季の日本女子ツアー。いよいよ5月9日から(12日まで)は、国内メジャー第1弾となるワールドレディス・サロンパスカップが開催される。

 まず注目は、シーズンが本格化していくに連れて本領を発揮し始めた、佐伯三貴と横峯さくらだろう。佐伯は第7戦のKKT杯バンテリンレディスに続いて、第8戦のフジサンケイレディスと2週連続優勝を達成し、横峯は第9戦のサイバーエージェントレディスで、92試合連続予選通過という日本女子ツアー新記録を打ち立てるとともに、1年11カ月ぶりの勝利を飾った。ふたりは、現在の日本女子ゴルフ界きっての実力者。昇り調子で今大会を迎えるとあって、優勝候補の呼び声が高い。永久シード保持者で、解説者としても活躍する森口祐子プロも、その点は同意する。

「横綱格の横峯プロがようやく結果を出して、メジャー大会に向けての興味が一段と膨らみましたね。横峯プロは開幕戦から調子がいいですし、今季は自信を持ってプレイしています。ひとつ勝ったことで、さらに勢いが増すのではないでしょうか。佐伯プロは、もともと賞金女王になれる器の選手だと思っていました。これまでは実力がある分、力でねじ伏せようと空回りすることがありましたが、2週連続で優勝したときに変化を感じました。とても冷静で、ひと皮もふた皮もむけた印象がありましたね。今の自分の状態とうまく向き合っていて、ゴルフがさらに洗練されてきているように思います。(ワールドレディス・サロンパスカップでも)非常に楽しみな存在です」

 そうは言っても、森口プロは彼女たちも絶対的な存在ではないという。
「昨季賞金女王の全美貞プロをはじめ、韓国人選手も強いし、若い世代の選手もどんどん伸びてきています。その分、今の女子ゴルフ界は、実力のある選手でも予選通過ラインを気にして戦うほど、本当にレベルが上がっていて、誰が優勝するのか、まったく読めない状況です」

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