【女子ゴルフ】米メジャー第1弾、奇跡を予感させるW宮里と有村の明るさ

  • 武川玲子●文 text by Takekawa Reiko
  • photo by Getty Images

クラフト・ナビスコ選手権に挑む宮里藍。悲願のメジャー制覇なるか。クラフト・ナビスコ選手権に挑む宮里藍。悲願のメジャー制覇なるか。 アメリカ女子ツアーの今季初メジャーとなる、クラフト・ナビスコ選手権(現地時間:4月4日〜7日)がいよいよ開幕する。

 ロサンゼルスから東へ、車で2時間ほど行くと、砂漠の街パームスプリングスがある。往年のハリウッドスターたちがこよなく愛した避寒地で、その地域には100以上のゴルフコースあり、西海岸を代表する一大ゴルフリゾートだ。そのひとつ、ミッションヒルズCCで開催される同大会には、多くのセレブが集まり、会場は華やかな雰囲気に包まれる。

 そうしたムードの中、大会に挑む日本人選手たちも早くからコースに登場。精力的に練習ラウンドをこなして、メジャー大会での躍進を狙っている。

 まず注目されるのは、今年で米ツアー8年目を迎える宮里藍。昨年から「メジャーチャンピオンになります」と公言し、今大会での目標達成も期待されるが、このクラフト・ナビスコに関しては、過去最高位が15位と、他のメジャー大会と比べて相性がよくない。

 その要因を、宮里藍はこう分析する。
「もう、グリーンに尽きますね。毎年グリーンとグリーン周りで苦戦しています」

 宮里藍が嘆くとおり、同コースのグリーンはバミューダにポアナ芝が混ざっていて、とても癖がある。ポアナというのは、西海岸特有の芝で、芽が伸びるのが早く、午後になると荒れるのが特徴だ。そのうえ、大会ではメジャーらしく、硬くて速いセッティングがなされる。

 宮里藍が言う。
「(グリーンは)目があるようで、なかったりして、本当に読むのが難しい。だから、セカンドの距離感を合わせるのも大変ですね」

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