三笘薫、久保建英がこの舞台に立ったら? CL準々決勝で目立った強力ウインガーたち (3ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki

PSG対バルセロナ、アトレティコ対ドルトムントも互角】

 レアル・マドリード対マンチェスター・シティは、そんな時代の流れを感じずにはいられない一戦でもあった。

 つけ加えるなら、ネイマールが去ったPSGで看板を張るキリアン・エムバペもヴィニシウス型だ。ウイング兼ストライカータイプは新しい時代の主流になるのか。

 2-2に終わったバイエルン対アーセナルも、レアル・マドリード対マンチェスター・シティ同様、互角の試合だった。こちらは4番人気対2番人気の一戦である。そしてそれぞれの勝者は、続く準決勝で顔を合わせる。こちらも接戦必至であることが予想される。好勝負必至。見逃せない戦いが続くことになる。

 一方、5番人気から8番人気の4チームで構成されるもう一方の「山」も、接戦が予想される。PSG対バルセロナ(5番人気対6番人気)、アトレティコ対ドルトムント(7番人気対8番人気)は、スコアこそそれぞれ2-3、2-1と1点差がついたが、内容はいずれも互角だった。珍しい話である。

 目立ったのは、5バックで戦うアトレティコ以外の7チームすべてに存在するウイングの選手たちだ。どのチームのウイングが1番キレているか。これまでに触れた選手以外にも、ウスマン・デンベレ(PSG)、ガブリエル・マルティネッリ、ブカヨ・サカ(アーセナル)、レロイ・サネ、セルジュ・ニャブリ(バイエルン)、ラミン・ヤマル、ラフィーニャ(バルセロナ)、カリム・アデイェミ、ジェイドン・サンチョ、ジェイミー・バイノー・ギッテンス(ドルトムント)と、強力なドリブラーがひしめいている。

 日本を代表する左右のウイング、三笘薫、久保建英と比べてどうなのか。もし、ふたりがこのCL準々決勝の舞台でプレーしたら、どの程度やれそうか。そんなこともイメージしながら、以降の戦いに目を凝らしたい。

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プロフィール

  • 杉山茂樹

    杉山茂樹 (すぎやましげき)

    スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

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