元サッカー日本代表・岩本輝雄のカタールW杯の歩き方。各国サポーターとの交流や地元クラブの練習見学、砂漠ツアーと試合以外でも大忙し (2ページ目)

  • 篠 幸彦●取材・文 text by Shino Yukihiko

【地元クラブへの練習見学とラクダ】

――カタールではラクダにも乗ったそうですね。

 そうなんです。その前に現地のサッカーチームの戦術分析をしている知り合いがいて、連絡をしたら彼がベントレーで迎えに来てくれたんですよ(笑)。

――さすがお金を持っている国のクラブで働いているだけありますね(笑)。

 そこからご飯に連れていってもらったり、練習も見せてもらったり。そうしたら今度は同じ会場でアル・サッドも練習していたんです。元ヴィッセル神戸のファン・マヌエル・リージョが監督していて、元ビジャレアルのサンティ・カソルラもいました。テンション上がりましたね。

 リージョとはいろいろ話をさせてもらって、「来年2月にまた来るから練習見せてよ」とお願いしたらOKしてくれて。カタールは欧州と違ってゆるいところがあって、そうやって簡単に見学ができちゃうという。

砂漠ツアーにも参加した(写真は本人提供)砂漠ツアーにも参加した(写真は本人提供)この記事に関連する写真を見る――その知り合いの方とラクダに乗ってきたんですか?

 はい。練習を見たあとに「ラクダ行く?」とそういう話になって、砂漠まで行くのに遠いのかなと思ったら、車で1時間くらいで到着しました。正直、最初はあまり乗り気ではなくて、話の流れでつき合い程度で行ったんですけど、もう最高でした。

 その日まで10試合くらいを見ていて、結構疲れていたんですけど、生き返りましたね。ちょうど日が落ちるタイミングだったので、夕陽に照らされる広大な砂漠は綺麗だし、ラクダが一列に並んで歩いている姿は本当に映画のワンシーンのようで感動しました。ラクダ自体の乗り心地は悪かったですけどね(笑)。

 僕はわかっていなかったんですけど、砂漠ツアーは参加すること自体がちょっとハードルが高かったらしいですね。それに参加させてもらって、ツアーにはリオネル・メッシの奥さんや子どもたちもいて、すごくいい思い出でした。

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