久保建英、バルサに完敗もディフェンダーを翻弄。攻守に光る集中力 (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 中島大介●撮影 photo by Nakashima Daisuke

「60分までは互角にやり合うことができた。好ゲームができたと思うし、リードできるチャンスもあった。しかし、フィジカル的にガソリンが尽きた」

 そう語るアルグアシル監督は69分、半ば白旗を上げるように、主力と言えるイサク、ダビド・シルバ、久保の3人を同時に下げている。今後の試合でのコンディションを考慮すれば、当然の決断だろう。もはや逆転できる要素は乏しく、3人は足が止まっていた。

 今後、久保はチームと共に成長していくだろう。ワールドクラスの選手を相手に物怖じしないプレーは、カタールW杯に向けても大きな収穫だった。デ・ヨングやアラウホといったオランダ代表やウルグアイ代表を翻弄する姿に、胆力を感じさせた。

 次節は8月27日、敵地でエルチェとの一戦になる。

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