「初めての開幕戦」に出たザンクトパウリ宮市亮、ケガ対策は万全か (3ページ目)

  • 山口裕平●文 text by Yamaguchi Yuhei photo by Getty Images

 ザンクトパウリに完全移籍を果たした昨季は、プレシーズンからチームに参加して開幕を迎える初めてのシーズンだったが、直前の大ケガで試合出場は叶わなかった。

「去年はもうピッチにすら立ってなかったので......。去年に比べれば順調に来ていると思いますし、シーズンは長いので、コンディションだけはしっかり維持して頑張りたいです」

 今シーズンを戦う上で、宮市が最も重視しているのは「とにかくケガをしないこと」だ。昨季に限らず、プロ入り以降、宮市はたび重なるケガに苦しめられてきた。大きなケガをすることなく1シーズンを戦い抜くことは、宮市にとって簡単な目標ではない。

 そもそも現代サッカーにおいて、全くケガをすることなくシーズンを送るのは極めて難しい。とりわけスピードを持ち味とする攻撃的な選手であればなおさらだ。ドイツのトップを見ても、バイエルンのアリアン・ロッベンやフランク・リベリー、ドルトムントのマルコ・ロイスなど、スピードを武器とするがゆえに筋肉系のケガに苦しめられている選手は少なくない。

 ケガが避けられないものならば、ケガと付き合っていくしかない。宮市は今季の目標を次のように語っている。

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