ミラン残留が濃厚な本田圭佑。その闘志が無気力化したチームを救う (2ページ目)
結論から言うと、確かにサプライズはあった。ミランのリアクションにはまた誰もが驚かされた。残念ながらネガティブな意味で......。
この試合、ミランの選手たちは、誇りをかけて6位奪取のためにピッチに降り立ったはずだった。しかし彼らのプレーは監督やサポーターが期待していたものからは、程遠い内容だった。
「ローマは全てにおいて我々より優れていた。彼らはごく自然に自分たちのサッカーをしていた。こうしたチームと戦う場合は、闘志と勝利への強い気持ちを持ち、相手のペースに飲まれないよう対峙しなければいけない。それなのに、特に前半のミランには全くそれが見られなかった。テクニックや戦術面だけがうまくいかなかったのでなく、やる気や試合態度といった点もまるでダメな試合だった。何より、相手より先にボールにたどり着き、相手を倒そうという気概に欠けていた」
試合後、指揮官クリスティアン・ブロッキはこう酷評した。
ただ、それでも救いのあった選手が数名いて、その中にはまたもや本田圭佑の名前があった。彼のプレーは決して派手でも人目を引くものでもなかったが、試合にかける熱い気持ちは常に高かった。本田はこの試合もトップ下として先発。スペースを獲得し、相手の守備をこじ開けるために、何度かサイドに開き、放ったうちの数本のシュートはゴールをかすめもした。
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