ミラン練習場もシャットアウト。ダービーに臨む本田圭佑
オフィシャル誌編集長のミラン便り(16)
本田圭佑のミランは先週の金曜日、フランチェスコ・トッティ擁するローマと対決した。ローマは現在2位、首位のユベントスには8ポイント引き離されているが、それでもまだスクデットを諦めてはいない。対するミランも5連勝中と好調の波に乗っていたが、やはり大方の予測通りローマに敗れ(結果は0-2)、今シーズン12度目の負け試合となってしまった。
2試合ぶりにローマ戦に先発した本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS) このローマ戦で本田は約束通り2試合ぶりにピッチに復帰した。キックオフから81分間プレイし、その後ロビーニョと交代。いつも通り彼は自分がすべき仕事を全力でしていた。
ただ、彼のプレイするサイドでは、ローマのブラジル人選手ドドが再三攻撃を仕掛け、本田は攻めるよりも守る方に重点を置かなければならなかった。そのためワントップのバロテッリにボールがなかなか渡らず、ミランのシュートはほとんど見られなかった。余談だがバロテッリは途中交代、うまくいかない苛立ちもあったのか、試合後に受けたスカイスポーツのインタビューで、スタジオの解説者(元ユベントスのマロッキ、元ミランのボバン、パヌッチ)等と口論になった。ボールポゼッション率はローマが60%でミランはたったの40%。しかし守備の面では健闘し、前半終了間際にピャニッチに得点されるまでローマの攻撃をよく抑えていた。
さて、シーズン終了まではあと4試合。本田は早く復調し、ラストスパートとそれに続くW杯に向けて準備することが重要だ。現時点での第一の目標はミランにヨーロッパリーグ出場権を与えること。ただしこれは非常に難しい目標だ。セリエAでは現在5つのチーム(トリノ、ベローナ、ラツィオ、パルマ、ミラン)が1ポイント差でかたまっていて、それぞれ虎視眈々と5位入りを狙っている。
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