ネイマールが加入した来季のバルサを妄想してみる (2ページ目)

  • 中山淳●文 text by Nakayama Atsushi
  • 中島大介●写真 photo by Nakashima Daisuke

ネイマール加入後の来季バルセロナ予想布陣ネイマール加入後の来季バルセロナ予想布陣 そうなると、当然ながらサッカーファンは、「メッシ&ネイマール」の世界最高峰ドリブラーコンビに夢を膨らませることになる。来季開幕は約3ヵ月先のことだが、その間、世界はこの「M&N」コンビがバルセロナでどんな化学反応を見せるのか、あるいはシャビやイニエスタとの相性といった話題に染まることは間違いないだろう。実際、バルセロナを率いるティト・ビラノバ監督自身は、ネイマール獲得について、「優先すべき補強であり、彼はバルセロナのプレースタイルにフィットするはずだ」とさっそく太鼓判。新たなスーパースターの合流を心待ちにしている様子だ。

 というわけでさっそく、来シーズン、ネイマールが加入したらどうなるのか妄想を膨らせてみようと思う。

 多くの人が予想しそうなフォーメーションは、3トップの右にメッシ、左にネイマールを置く4−3−3システムだろう(図A参照)。もちろん、試合によってはメッシを1トップに据えることもあるだろうが、普通に考えれば、2~3人を軽く抜き去ることができるドリブラーを両翼に置くことで、相手ディフェンス陣の脅威は数倍に膨らむので、これが最有力と言える。

 また、メッシを中央に置くゼロトップシステムも十分に考えられる選択肢だ。その場合、左にイニエスタかペドロ、右にネイマールを置くパターンか、あるいは左にネイマールを置いて右にサンチェスを置くパターンなど、バリエーションは豊かだ。いずれのパターンも、間違いなくヨーロッパ屈指の豪華絢爛な攻撃陣となる。

 さらに個人的な欲を言えば、メッシとネイマールの2トップも見てみたい(図B参照)。バルセロナはめったに2トップを採用しないものの、永遠のライバルであるアルゼンチンとブラジル両国を代表するスーパースターのコンビは、ある意味、「禁断の組み合わせ」。これがバルサで成功すれば、サッカー史に残るような最強2トップとなるのは間違いない。

 また、ご存知のようにバルセロナには、これまた世界屈指のチャンスメーカーであるシャビとイニエスタが存在する。ネイマールは昨年1年間で公式戦43ゴール、メッシは今季公式戦60ゴールをそれぞれ記録していることを考えると、シャビやイニエスタが作ったチャンスを「M&N」がフィニッシュするというシーンは、いったい、1シーズンで何度拝めるのか? 単純計算しても、ふたり合わせて年間100ゴールも夢ではないだろう。

2 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る