あの岡田彰布氏が指摘。「交流戦はタイガースにとって大チャンスや」 (4ページ目)

  • 石塚隆●文 text by Ishizuka Takashi
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 セ・リーグが絶対不利という下馬評の難しい戦いをいかに乗り切ることができるか。岡田氏は交流戦をうまく活用することで、阪神にもチャンスはあると読んでいる。

「阪神はリリーフに不安があるけど、先発が揃っているから試合を作ることができる。だから打つ方が頑張るしかないやろ。おそらく初戦の楽天戦の先発は則本(昂大)やから、いかにそこで先手を打つことができるかが勝負。交流戦はわずか18試合やけど、ここで5割以上の成績を残せば、その後のペナントに大きく影響するのは間違いないと思うわ。

 パ・リーグのチームは強いというイメージがあるから、勝ち越すとすごい自信になるんよ。初めての交流戦で、DHをどうするか悩んだんやけど、オレは6番に置くことにして、スペンサーか桧山(進次郎)を入れることにしたんや。それで鳥谷(敬)を2番に入れて、赤星(憲広)との1、2番が完成した。

 これがハマって波に乗ることができ、その後シーズン終わりまで同じオーダーでリーグ優勝することができたんよ。交流戦という普段とは違う状況だからこそできた新しい発見やったし、積極的にいろんな選手を起用している今年の阪神には、そういったところを期待したいね」

 岡田氏は交流戦こそ、流れを変える最大のチャンスだと言った。最低でも5割で乗り切ることができれば、これからの戦いが優位になる、と。はたして、金本監督が挑む初の交流戦。パ・リーグの猛者たち相手にどんな戦いを見せてくれるのだろうか。


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