ラミレス新監督「就任秘話とベイスターズ改革のスゴいプレゼン」

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva 寺崎敦●協力 cooperation by Terasaki Atsushi
  • 甲斐啓二郎●撮影 photo by Kai Keijiro

アレックス・ラミレス監督インタビュー(前編)

 4年間続いた中畑清監督に代わり、新たに横浜DeNAベイスターズの指揮官に選ばれたのはアレックス・ラミレス氏だった。現役時代は卓越したバッティング技術で外国人選手初の2000本安打を達成。引退後もBCリーグの群馬ダイヤモンドペガサスでシニアディレクターに就任し、オリックスの巡回アドバイザーを務めるなど、日本球界で仕事をしてきた。はたして、10年連続Bクラスのチームをどう立て直すのか。ラミレス新監督を直撃した。

DeNAベイスターズの新監督に就任したアレックス・ラミレス氏DeNAベイスターズの新監督に就任したアレックス・ラミレス氏

―― ラミちゃん監督、新年あけましておめでとうございます! いよいよラミレス野球の幕が開く勝負の年がやってまいりました。もう監督と呼ばれるのは慣れましたか?

「いや、まだですね。まだ『監督』と呼ばれると少しこそばゆいですが......反面、やっぱり、うれしいですね(照れ笑い)。自分のキャリアにも大きなスタンプを押すことができたんじゃないかなと思っています」

―― 初々しいですね。現役中から「いずれ監督になりたい」ということを明言されており、引退後も母国には帰らずに日本に残りましたが、日本のプロ野球で監督になることにこだわったのはなぜでしょうか?

「ずっと昔から、監督になるなら日本が一番だと考えていました。引退してからは母国のベネズエラでの監督やアメリカからコーチのオファーをいただいたりもしたのですが、やはり自分には日本の野球が一番フィットしたこともありますし、自分がいる場所は日本だと強く思っていましたから。僕が引退した後にどこかの国で監督をやって、また日本に戻ってきたとしてもファンの人は受け入れてくれたとは思うんです。ただ、ずっと日本にい続けたことで、"外国人選手"ではなく、"ラミちゃん"として認識し続けてもらえたんじゃないかなとは思います」

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