ソフトバンクの充実戦力がロッテ「5年周期説」を打ち砕くか!?

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 牛島寿人●写真 photo by Ushijima Hisato

パ・リーグCSファイナルステージ展望

 ロッテがクライマックス・シリーズ(CS)ファーストステージでも、シーズン終盤の勢いを持続。初戦で日本ハムのエース・大谷翔平を攻略すると、1勝1敗で迎えた第3戦は涌井秀章が143球の熱投でチームに勝利を呼び込み、CSファーストステージを突破。10月14日から行なわれるCSファイナルステージでソフトバンクと対戦することになった。

 一方、2年連続日本一を目指すソフトバンクは、パ・リーグ史上最速で優勝を決めるなど、今シーズンも圧倒的な戦力を見せつけた。それだけにこのファイナルステージでの敗退は許されない。はたして、どんな戦いが待っているのか。解説者たちにファイナルステージの行方を予想してもらった。

チームトップとなる13勝をマークした4年目の武田翔太チームトップとなる13勝をマークした4年目の武田翔太

 現役時代に捕手としてヤクルト、日本ハムなどでプレーした解説者の野口寿浩氏は「戦力的にソフトバンクが抜けています」と即答した。

「ロッテが勝つには勢いしかないと思いますが、実際、ソフトバンク相手に6試合で4勝しなければならず、これは大変なことです。見どころとしては、ロッテ投手陣がソフトバンク打線をどう封じるのか。それこそ、一世一代のピッチングを何人かの投手がするしかありません(笑)。ソフトバンク打線を抑えるのは、それぐらいのレベルということです。ケガで試合を欠場していた柳田悠岐の状態が気になりますが、他にも内川聖一、松田宣浩、李大浩(イ・デホ)がおり、大幅に得点力がダウンすることはないと思います」

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