巨人・内海哲也が持つ球界トップクラスの3つの武器 (3ページ目)
もうひとつ、内海の優れている点は、クイックモーションの早さです。ある足の速いランナーに聞いたことがあるのですが、彼が言うには、右投手よりも左投手の方がリードを大きく取れるし、盗塁がしやすいと。でも、内海は盗塁させない球界トップクラスのクイックモーションを持っています。投げるだけではなく、こうした細かい動きができるものピッチングのうまさにつながっていると思います。
これも、最初からできたことでありません。プロに入って、一軍で勝つために何が必要なのかを考えた結果、こうしたものをひとつずつ身に付けていったのでしょう。そのあたりも向上心の高さ、プロ根性を感じます。
今シーズンはなかなか思うような結果を出せませんでしたが、私も含め、心配していた人は少なかったと思います。確かに、勝てない時期が長かったですが、内容は決して悪かったわけではない。どんな状態であっても、しっかりと試合を作ることができる。その安定感はさすがのひと言に尽きます。菅野智之がCSで投げられない可能性が高いですが、今こそ内海の力が必要になるはずです。今シーズンの悔しさをCSで晴らしてほしいと思います。
おわり
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