交流戦開幕。セがパに勝ち越すための打開策はあるか?

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 5月20日からプロ野球セ・パ交流戦が開幕する。2005年の導入から今年で10年目を迎えるが、年度別の対戦成績を見るとパ・リーグが9年間で8度勝ち越しており、セ・リーグが勝ち越したのは2009年の一度だけしかない(通算成績はパ・リーグ733勝、セ・リーグは660勝、引き分け47)。同じく優勝チームの変遷を見ても、ソフトバンクの4回を最多とし、パ・リーグのチームが9年間で8度優勝するなど、セ・リーグを圧倒している。

5月17日現在、両リーグトップの15本塁打を放っているバレンティン。5月17日現在、両リーグトップの15本塁打を放っているバレンティン。

2005年 千葉ロッテマリーンズ
2006年 千葉ロッテマリーンズ
2007年 北海道日本ハムファイターズ
2008年 福岡ソフトバンクホークス
2009年 福岡ソフトバンクホークス
2010年 オリックスバファローズ
2011年 福岡ソフトバンクホークス
2012年 読売ジャイアンツ
2013年 福岡ソフトバンクホークス

 昭和の頃から耳にしていた「実力のパ」という言葉通りの結果である。しかし、2009年までの交流戦の上位3チームの見てほしい。

2005年 1位 ロッテ     2位 ソフトバンク  3位 阪神
2006年 1位 ロッテ     2位 ヤクルト    3位 阪神
2007年 1位 日本ハム   2位 巨人       3位 横浜(現DeNA)
2008年 1位 ソフトバンク 2位 阪神       3位 日本ハム
2009年 1位 ソフトバンク 2位 ヤクルト     3位 広島

 優勝こそパ・リーグのチームだが、2006年から2009年は2位にセ・リーグのチームが入るなど、実力的に大きな差があるとは思えなかった。実際、この5年間の対戦成績はパ・リーグ427勝、セ・リーグ418勝(引き分け19)と、ほぼ互角の戦いを繰り広げていた。

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