解説者7人が順位予想。巨人、ソフトバンクの独走を止めるのは? (3ページ目)

  • 中島大輔●文 text by Nakajima Daisuke
  • 益田佑一●写真 photo by Masuda Yuichi

◎吉井理人(元日本ハム投手コーチ)

セ・リーグ
1位:巨人
2位:広島
3位:DeNA
4位:中日
5位:阪神
6位:ヤクルト

パ・リーグ
1位:ソフトバンク
2位:西武
3位:日本ハム
4位:楽天
5位:ロッテ
6位:オリックス

「競馬のように予想すると、巨人の優勝には強力な◎をつけられます。3連単なら、1着に固定。その中であえて不安要素を挙げるなら、先発投手陣ですね。オープン戦を見る限り、ベテランの内海哲也と杉内俊哉は全盛期をすぎた印象です。リリーフ陣がしっかりしているけど、リリーフには故障がつきものですから。山口鉄也の後釜をどうつくっていくのか、楽しみにしています。広島は最低でもAクラスには入ってきそう。DeNAはピッチャーに若い有望株がいるので、突き抜ける可能性を秘めています。一方、パ・リーグは混戦で、どのチームも優勝する可能性があると思います。ソフトバンクは4番の李大浩と先発のウルフ、スタンリッジと、去年の弱点を補強できたのが大きい。西武は監督が代わり、伊原春樹新監督の色がいい方向に出れば、めちゃめちゃ強くなるのではと思っています。日本ハムは数年前のように、いい走塁を得点につなげて勝つという野球をオープン戦でしていたので、期待したいですね」

◎槙原寛己(元巨人)

セ・リーグ
1位:巨人
2位:広島
3位:阪神
4位:中日
5位:DeNA
6位:ヤクルト

パ・リーグ
1位:ソフトバンク
2位:ロッテ
3位:楽天
4位:日本ハム
5位:西武
6位:オリックス

「巨人を1位にしましたが、戦力は磐石ではないと思います。特に投手陣は不安だらけ。内海哲也、杉内俊哉も全盛期のキレはないし、菅野智之という若いピッチャーが出てきましたが、彼に続く投手がいない。そして何より心配なのが、6年連続60試合以上に登板している山口鉄也です。キャンプ中に左肩の違和感を訴えていましたが、正直、いつ故障してもおかしくない状態。山口の代わりだけはいないので、もし彼が戦線離脱するようなことがあれば大変なことになります。その巨人のライバルになりそうなのが広島です。昨年3位になったことも大きな自信になっているだろうし、投打ともに若い選手が多い。若さゆえに脆いところもありますが、勢いに乗ったら一気に押し切る可能性を秘めています。いかにしてチームに勢いをもたらすのか、野村監督の采配にも注目です。パ・リーグはソフトバンクが抜けそうな雰囲気ですね。昨年は最後まで4番が決まりませんでしたが、李大浩(イ・デホ)が加入して問題が解消された。李の前後を打つであろう内川聖一、長谷川勇也は球界を代表する好打者。かなりの得点が期待できます。2位に挙げたロッテですが、このチームはずば抜けた選手はいませんが、非常に波が少ない。大きな連勝はないけど、大きな連敗もない。気がついたら首位争いをしているチームです。楽天は田中将大が抜けたとはいえ、松井裕樹や森雄大など若い投手がいる。投手力は大きく落ち込むことはないと思います」

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る