ユーキリス、呉昇桓にも不安あり!?本当に活躍する新外国人は? (3ページ目)

  • 中島大輔●構成 text by Nakajima Daisuke
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

◎槙原寛己(元巨人)

「ピッチャーで面白いと思っているのが、ギジェルモ・モスコーソ(DeNA)です。コントロールが良く、ボールを低めに集めることができるので、そう連打は許さないと思います。球威も140キロ台後半を投げますし、日本で活躍できるのではないかと期待しています。コントロールで崩れるタイプではないので、試合を作ってくれるはず。ものすごい球を投げるわけではありませんが、こういうピッチャーがひとりいると、首脳陣は先発ローテーションをうまく回していくことができます。モスコーソがうまく機能すれば、DeNAの投手陣は劇的に変わるかもしれません。バッターで楽しみにしているのが、レスリー・アンダーソン(巨人)。長打力はそんなにないかもしれませんが、広角に打てるのが魅力です。一発を打てる打者が揃う巨人打線の中に彼のようなバッターが入ると、相手投手は本当に疲れると思います。オープン戦でも結果を残しましたが、シーズンでも3割を期待できるバッターだと思います」

◎与田剛(第2、3回WBC投手コーチ)

「ルーク・ファンミル(楽天)が面白そうですね。育成選手から支配下登録された選手ですが、身長が2m16cmあり、これは日本プロ野球史上最長身投手になります。バッターからすれば、これまで見たことがない高さからボールが出てくるわけですから、慣れるまでに相当時間がかかると思います。一方、バッターで注目しているのはアレクシス・ゴメス(中日)。中日はホームランを打てる選手が少ないので、パンチ力のあるゴメスがその役割を担ってくれれば、打線としても面白くなると思います。4番を打つタイプには見えませんが、ゴメスが7番くらいに入ってホームランを量産すれば、中日はいい打線になると思います」

 昨季は外国人選手が強力なインパクトを残した1年だった。ヤクルトのウラディミール・バレンティンがプロ野球記録の60本塁打を打てば、鳴り物入りで来日したアンドリュー・ジョーンズ、ケーシー・マギーは楽天の中軸に座り、球団創設9年目の初優勝に大きく貢献した。今季、日本球界を沸かせてくれる外国人は誰なのか。彼らのプレイから目が離せない。

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る