楽天・嶋基宏が連覇のキーマンに挙げるふたりの投手 (2ページ目)
則本、美馬、辛島の3人については、「何も心配していません。開幕に向けて自分の調整をしてくれたら大丈夫」と、嶋も信頼を寄せています。ただ、長いシーズンを考えれば、この3人だけでは厳しい。そこで、嶋が期待する投手は誰なのか聞いてみると、次のような答えが返ってきました。
「永井怜と塩見貴洋。このふたりにはやってもらわないと困ります。もちろん、若手投手にも期待しているのですが、彼らは過去にローテーションを守った実績のあるピッチャー。彼らの経験というのは、今の楽天投手陣にすごく必要なものだと思っています」
永井は、2009年に13勝、2010年に10勝をマークするなど、楽天投手陣の中心的存在でした。ここ数年はケガの影響もあって、納得のいく結果を残せず、昨年も2勝しか挙げられませんでした。一方の塩見は、ルーキーイヤーの2011年に9勝を挙げましたが、2年目は6勝と苦しみました。そして昨年は左肩の故障もあり一軍での登板はありませんでした。
ただ、嶋が言っていたように、彼らはやってもらわないと困る投手であり、ケガさえなければローテーションに入る力は十分にあります。キャンプを見ていても、彼らの今年に懸ける思いは十分に伝わってきました。ブルペンでも精力的に投げ込んでいましたし、力強いボールを投げていました。
永井に話を聞くと、「まだまだですね。これから、どんどん調子を上げていきたいです。今年はやらないと」と語っていましたが、昨年とは違い「今年はやれる」というような表情が印象的でした。
塩見も「肩の痛みもないですし、怖さもありません。しっかり腕も振れてきましたし、昨年の悔しい思いを今年は晴らしたいと思います。ローテーションをつかみにいきます」と力強く語ってくれました。
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