藤浪晋太郎が語る「プロの選手になったと実感した時」 (4ページ目)

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • 岡野秀樹●写真 photo by Okano Hideki

―― キャンプから8カ月近く経ちましたが、プロを実感するのはどんな時ですか?

藤浪 週に1回、休みをもらえることですね(笑)。高校の時はほとんど休みがなかったですから。

―― 休みの日はどう過ごされていますか?

藤浪 昼まで寝ていることがほとんどです。この前の休みの日は、高校の同級生と食事に行きました。

―― 周りの人に気付かれて、大変じゃないですか。

藤浪 意外と大丈夫ですよ。気付かれているとは思うのですが、取り囲まれるようなことはないです。そんなに声を掛けられることもないですし。

―― 生活面において、この1年間でもっとも変化したことは何ですか。

藤浪 やっぱりお金の使い方は変わりますよね。物欲がほとんどないので、買い物でお金を使うことはほとんどありませんが、1年前に比べたら、美味しいものをたくさん食べていると思います(笑)。

―― 今、いちばん欲しいものは何ですか?

藤浪 物欲がないので……コントロールですね(笑)。10球投げたら10球ともそこにいく精密機械のようなコントロールはいらないんですけど、ここいちばんの場面でミスをしないコントロールがほしいですね。あと、欲しいものじゃないですけど、ダルビッシュ(有)さんにトレーニングの話を聞いたり、藤川(球児)さんにどういう体の使い方で投げているのかを聞きたいです。

―― 1年後はどんな投手になっていたいですか?

藤浪 まずはケガをしない投手。1年間ローテーションで投げられるようにしたいです。数字的な目標はありませんが、今年は勝たせてもらった試合が多かった。自分で勝ち取った勝利というのはほとんどなかったと思っています。とにかく、今年以上に期待されると思いますが、しっかり応えられるピッチャーになっていたいですね。

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