巨人と2.5ゲーム差。阪神逆転Vへの戦い方とキーマン
前半戦を終えて、阪神は46勝33敗2分で首位の巨人に2.5ゲーム差の2位につけている。昨年の同時期に3勝10敗2分と大きく負け越した巨人との直接対決も、今季は3年目の左腕・榎田大樹が3勝を挙げるなど7勝6敗1分と、5球団で唯一勝ち越している。後半戦の戦いぶりによっては、2005年以来8年ぶりのリーグ制覇も決して不可能ではない。
左ひざのケガもあって、前半戦はわずか30試合の出場にとどまった福留孝介 それでは、阪神が逆転Vを実現させるために必要な条件は何か?
「8月2日から始まる長期ロードをどう戦うかでしょうね」
そう語るのは、阪神OBの亀山努氏だ。
「今年は24試合予定されていますが、最低でも5割をキープしたい。それに巨人とは6試合組まれていますが、直接対決でどれだけ勝ち越せるか。前半戦は巨人に勝ち越したとはいえ、7月は5試合で1勝4敗と苦戦しました。だからこそ8月の戦いがポイントになります。ここを4勝2敗でいければ、第一関門突破といえるのではないでしょうか」
夏の甲子園大会期間中の長期ロードは、かつて"死のロード"と呼ばれ、「阪神の優勝を妨げている最大の要因」と言われていたが、1997年に大阪ドーム(現・京セラドーム)が完成して以来、長期ロードの折り返し地点に準本拠地として試合が組まれるようになり、地元でひと息つけるようになった。ここで過去5年間の長期ロードの成績を振り返ってみたい。
2008年...6勝8敗
2009年...11勝10敗
2010年...10勝13敗
2011年...9勝9敗2分
2012年...7勝14敗3分
昨年は大きく負け越したが、それを除けばほぼ5割前後の勝率をキープし続けている。もう"死のロード"という言葉は、ほとんど死語となった。
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