大学野球選手権開幕。地方リーグの逸材たちに注目!

  • 佐伯要●文 text by Saeki Kaname
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

リーグ戦で4割を超える打率をマークした富士大の山川穂高リーグ戦で4割を超える打率をマークした富士大の山川穂高 第62回全日本大学野球選手権が6月11日に開幕する。全国の26連盟を代表する大学が神宮球場、東京ドームに集い、覇を競う。

 昨年は決勝で東京六大学リーグ代表の早稲田大が東都大学リーグ代表の亜細亜大を4-0で破り、5年ぶり4度目の頂点に立った。今年も優勝争いは東京六大学代表と東都代表の2校が軸となりそうだ。

 今年の東京六大学代表は、5年ぶり16回目の出場となる明治大。今春のリーグ戦では全16試合を粘り強く戦い抜き、最終カードで法政大との直接対決を制して勝ち点5の完全優勝を遂げた。明治大・善波達也監督は「負けた5大学の代表として、明治らしい粘り強い試合をしたい」と抱負を語る。

 一方、東都代表は、2年連続11回目の亜細亜大。絶対的エース・東浜巨(現・福岡ソフトバンク)が抜けた今季は守りのチームから打のチームに様変わりして、戦国東都で4季連続優勝を果たした。亜細亜大・生田勉監督は「亜細亜大としてではなく、東都の代表として恥ずかしくない試合をしたい」と、昨春のリベンジに向けて意気込んでいる。

 そのほか、昨秋の明治神宮大会を創部からわずか7年目で制した桐蔭横浜大(神奈川大学・3年ぶり3回目)、09年に準優勝、11年に8強入り、昨秋の明治神宮大会では4強入りしている富士大(北東北大学・2年ぶり8回目)なども絡み、接戦が繰り広げられることが予想される。

 個人に目を移すと、今年は地方の逸材たちに注目が集まる。打の双璧は、今秋のドラフトでも上位候補として名前が上がる富士大・山川穂高(4年)と福岡大・梅野隆太郎(4年)だ。

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