【プロ野球】英智×小田幸平が語る「オレたちのドラゴンズ愛」

  • 石田雄太●構成 text by Ishida Yuta

(写真左)英智/1976年5月9日、岐阜県生まれ。県岐阜商から名城大に進み、1998年に中日からドラフト4位指名を受け入団。主に代走、守備固めとして活躍し、2004年にはゴールデングラブ賞を獲得。2012年限りでユニフォームを脱ぎ、今年度からドラゴンズ二軍の外野守備・走塁コーチに就任した。(写真右)小田幸平/1977年3月15日、兵庫県生まれ。兵庫・市川高校から三菱重工神戸に進み、1997年に巨人からドラフト4位指名を受け入団。2006年オフにFAで中日から巨人に移籍した野口茂樹の人的補償として中日に入団。高い守備力を買われ、二番手捕手としてチームに貢献。(写真左)英智/1976年5月9日、岐阜県生まれ。県岐阜商から名城大に進み、1998年に中日からドラフト4位指名を受け入団。主に代走、守備固めとして活躍し、2004年にはゴールデングラブ賞を獲得。2012年限りでユニフォームを脱ぎ、今年度からドラゴンズ二軍の外野守備・走塁コーチに就任した。(写真右)小田幸平/1977年3月15日、兵庫県生まれ。兵庫・市川高校から三菱重工神戸に進み、1997年に巨人からドラフト4位指名を受け入団。2006年オフにFAで中日から巨人に移籍した野口茂樹の人的補償として中日に入団。高い守備力を買われ、二番手捕手としてチームに貢献。英智×小田幸平 対談(1)

 昨シーズン限りでユニフォームを脱ぎ、今季から中日の二軍コーチに就任する英智(ひでのり)。中日一筋14年、さらに子どもの時から中日の大ファンだったという英智は、引退会見で「ドラゴンズ愛」について語り尽くした。その会見の中で、「世界一の面白いキャッチャー」として紹介されたのが小田幸平だった。同級生のふたりは本当に気が合い、グラウンドでもプライベートでも行動をともにすることが多かった。その一緒にいる時間のほとんどは、野球について語り合ったという。そして英智は会見の最後にこう言った。「彼(小田)が中日に来てくれたことで何倍も野球が好きになった」と。ふたりがドラゴンズで過ごした7年間の思い出を語ってもらった。

小田 ところで、何でネクタイなんかしてるの?

英智 だってこういうところにTシャツで来たら、失礼にあたるかなと思って......。

小田 ワーオ、さすがチーム一のオシャレやね。靴もたくさんもらいました。ありがとうございます(笑)。

英智 オフはゴルフ、いっぱいやったけど、なぜか9割5分、幸平と同じ組やったな。

小田 ホンマ、ホンマ。

英智 幸平とはまったく関係のないはずのコンペに行った時も、たまたま別々に参加することになっていて、一緒に回る組を見たら、『あれっ、幸平? なんで?』って。

小田 ほとんど一緒だったよね。

英智 ある時なんか、ゴルフ場に幸平が来ているのを知らなかったのに、トイレに入ったら聞き慣れたウォシュレットのリズムと長さに......ん? まさかと思って(笑)、小さな声で『幸平?』って呟いてみたら、すかさずでかい声で『おう』って返ってきた。

小田 オレがつけてる香水を知っていて、その残り香で『お前、今、出ていったやろ』って言われたこともあったもんな。

英智 すぐわかるよ。いつでも幸平を当てられる(笑)。

小田 ヒデ(英智)とは同級生だけど、僕の方が年下でしょ。僕は早生まれなんで。ドラゴンズに入る前は、しゃべったこともなかったよな。

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