【プロ野球】セ・リーグ6球団、抜けた戦力を埋めるのはコイツらだ!

  • 谷上史朗●文 text by Tanigami Shiro
  • 益田佑一●写真 photo by Masuda Yuichi

昨シーズンは40試合に出場し、8本塁打を放った筒香嘉智。昨シーズンは40試合に出場し、8本塁打を放った筒香嘉智。 今オフ、主力選手の移籍が相次いだパ・リーグに比べ、全体として動きは少なかったセ・リーグ。そのなかで、ソフトバンクから杉内俊哉、ホールトンのエース級2枚と横浜の主砲・村田修一を獲得した巨人の補強が際立った。オフの"主役"ともなった元GMの清武英利氏が進めてきた育成路線からの軌道修正を印象づけるかのような大型補強を敢行する一方、4年間主軸に座ってきたラミレスが離れた。バッティングだけを見れば、昨年23本塁打、73打点のラミレスに代わり、20本塁打、70打点の村田が入ったのだから大きな変化はないと言える。しかし、守備面に目を向けると、「レフトのポジションを誰が奪うのか?」という点に興味がわく。

 戦力の厚い巨人では候補者に困らないが、昨年外野にコンバートされプロ初安打、初打点を記録した4年目・大田泰示への期待が高まっている。長距離砲としての魅力はもちろん、昨年ファームで2位となる28盗塁をマークした足と強肩。捕球技術を上げれば、守備、走塁面での大きなプラスアルファも期待でき、村田+大田でラミレスの抜けた「4番・レフト」は、穴埋めどころかおつりがくる。

 村田が去ったDeNAはどうか。ハーパーが自由契約、スレッジも日本ハムへ復帰となり、長打不足が懸念されるなか、中軸としての期待を一身に背負うのが昨季8本塁で大器の片鱗を見せた3年目の筒香嘉智だ。この地元・横浜高校出身の長距離砲が一本立ちすれば新生球団の目玉となり、ラミレスとのコンビも相手チームの脅威となるだろう。

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